行政書士の独り言|安い外国人で本当に会社は強くなるのか??
外国人ドライバーを採用する前に
みなさん、こんにちは!
運送業専門行政書士の齋藤です。
最近、外国人材の紹介会社や、
入管業務を扱う行政書士から連絡をいただくことがあります。
要するに
「外国人ドライバーを採用したい運送会社があるので、
Gマークの取得をサポートしてほしい」という話です。
外国人ドライバーの受け入れが進むこと自体、
私は悪いことだとは思っていません。
ただ、こうした話を聞くたびに、
少し引っかかることがあります。
そもそも、何のためのGマークなのか?
Gマークは、安全性の高い運送事業者を評価・認定する制度です。
ところが、私が知る限り、
本来の趣旨を理解し、
積極的に安全管理に活用している会社は、
それほど多くありません。
荷主から取得を求められたから。
外国人ドライバーを採用するために必要だから。
もちろん、取得する動機はさまざまで構いません。
でも、肝心の安全管理が伴っていなければ、何
のための認定なのでしょうか。
私が住む栃木県には、
国道新4号バイパスという県を南北に縦断する道路があります。
大型トラック含め、トラックががかなりの速度で走る道路ですが、
営業ナンバー、さらにはGマークのステッカーを貼ったトラックが、
追い越し車線を勢いよく走っていく光景を良く見かけます。
10㌧などの大型はリミッターが本当に効いてるのかと疑いたくなります。
多分、95㌔は出てます。
中には100㌔超えでかっ飛ばす4㌧車もいます。
このように、感情のコントロールが出来ない運転手が
まだまだたくさんいます。
また、実務の中では、Gマークを取得していながら点呼がずさんだったり、
(Gマーク以前の問題ですが…)
改善基準告示を守れていなかったりする会社もあります。
認定を取得していることと、
日々の安全管理が徹底されていることは、
必ずしも同じではないことを実感してます。
Gマークは、ステッカーを貼るための制度ではないはずです。
外国人なら安く雇える?
もう一つ、気になることがあります。
なぜ、そこまで外国人ドライバーにこだわるのでしょうか。
もちろん、国籍に関係なく優秀な人材を採用したいという会社もあるでしょう。
しかし、もし本音が
「日本人より安く雇えるから」
だとしたら、私は少し違うと思っています。
せっかく運賃の適正化が進みつつあるのに、
その一方で人件費を安く抑えることばかり考えていたら、
何のための運賃交渉なのでしょうか。
運転手の待遇を改善し、選ばれる会社をつくる。
本来、そちらに力を注ぐべきではないでしょうか。
そもそも、日本人ドライバーの採用や教育、
定着すら満足にできていない会社が、
言葉や文化、生活習慣の異なる外国人を適切に受け入れ、
育成できるのでしょうか。
外国人を採用すれば、人手不足が解消する。
そんなに簡単な話ではないと思います。
人が集まらない理由を考えていますか?
求人を出しても応募がない。
面接に来ても採用につながらない。
採用できても、すぐに辞めてしまう。
そんなとき、応募者の資質や
最近の若者の考え方ばかり問題にしていないでしょうか。
でも、ちょっと待ってください。
そもそも、あなたの会社は、
働く人から選ばれるだけの魅力があるのでしょうか。
給与、休日、労働時間、人間関係、教育体制。
見直せることは、まだまだあるはずです。
例えば、運行体系を工夫して、
短時間勤務を希望する高齢者や子育て中の人が
働ける仕事をつくることだって考えられます。
今までと同じ働き方を前提に、
同じ条件で求人を出し続ける。
それで人が集まらないから外国人に頼る。
ちょ、ちょ待てよ。
その前に、やるべきことがあるのではないでしょうか。
外国人ドライバーの採用を否定するつもりはありません。
ただ、外国人であろうと日本人であろうと、
人を大切にできない会社に、
人材不足を解決する近道などないと思っています。
人が足りないのか。
それとも、人から選ばれる会社になっていないのか。
まずは、そこから考えてみる必要があるのではないでしょうか。
それでは、今回はここまで。
最後までお読み下さいましてありがとうございます。
またお会いしましょう!!
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