行政書士の独り言|今は「耐え時」なのか?

自分ではどうにもならない。だから耐える?


みなさん、こんにちは!

運送業専門行政書士の齋藤です。

 

すでにご存知のとおり、

アメリカとイランを巡る情勢によって、

ホルムズ海峡の通航が大幅に減少し、

エネルギー価格にも大きな影響が出ています。

運送会社にとって、

燃料はまさにトラックの「血液」です。

軽油が上がったからといって、

「じゃあ今月からトラックを水で走らせよう!」

というわけにもいきません笑。

国際情勢も原油価格も為替も、

一運送会社の社長が

コントロールできるものではありません。

だから、

「今は耐え時だ」

「落ち着くまで待つしかない」

と考える。

一見すると正しいように思いますし、

実際、耐えるしかない部分もあります。

しかし、私はここに少し怖さを感じます。

大きな出来事が起きると、

そのインパクトが強すぎて、

すべての原因がそこにあるように

感じてしまうからです。

「燃料が高いから仕方ない」

「国際情勢が悪いから仕方ない」

そして最後は、

「自分たちではどうしようもない」

となってしまう。

 

電信柱が高いのも、社長の責任

有名な経営コンサルタント、

一倉定さんの言葉に、

「電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも社長の責任である」

というものがあります。

もちろん、社長が気合で郵便ポストを

赤く塗った、ワケではありませんので笑。

この言葉が伝えているのは、

外部環境のせいにして、

経営責任から逃げてはいけない、

という厳しい姿勢なのだと思います。

燃料価格はコントロールできない。

では、

運賃は?

荷主との交渉は?

燃費は?

配車効率は?

空車回送は?

高速道路の使い方は?

車両ごとの収益性は?

不採算路線を惰性で続けていないか?

社内にムダなコストはないか?

探してみれば、

社長がコントロールできることは

まだ残っているはずです。

外部環境が悪いことと、

「自社に改善できるところが何もないこと」

は別問題です。

 

「本当にもうダメなのか?」と疑ってみる

厳しい状況になったときほど、

「もうダメだ」

「耐えるしかない」

と思考停止してしまうのが一番怖い。

そんなときこそ、

「本当に、もう打つ手はないのか?」

と疑ってみる。

 

燃料価格を下げることはできなくても、

燃料高を吸収できる会社に

近づけることはできるかもしれない。

世界情勢を変えることはできなくても、

自社の経営を変えることはできます。

もちろん、

何をやっても厳しい局面はあります。

だから「耐える」という判断そのものが

間違いなのではありません。

大切なのは、

「何もしないで耐える」

のか、

「できることを全部やりながら耐える」のか。

この2つは、同じ「耐える」でも

まったく違います。

自分でコントロールできないものばかりを見て

思考停止になるのではなく、

自分でコントロールできるものに目を向ければ、

次の一手が見えてくる。

「今は耐え時だから仕方ない」

そう思ったときこそ、一度自分に聞いてみる。

本当に、やれることは全部やったのか? 

 

もしかすると「耐え時」という言葉が、

実は、考えることをやめるための

便利な言い訳になっているかもしれません。

 

それでは、今回はここまで。

最後までお読み下さいましてありがとうございます。

またお会いしましょう!!

 

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