行政書士の独り言|「無駄を削る」と「会社を削る」
「削った金額」だけ見ていませんか?
みなさん、こんにちは!
運送業専門行政書士の齋藤です。
会社を経営していれば、
コスト削減は避けて通れません。
車両費、燃料費、人件費、保険料、家賃…。
挙げればキリないですね。
固定費であれ変動費であれ、
出ていくお金を減らせば、
その分だけ利益が残る。
理屈としては間違っていません。
特に業績が悪いときや、
売上が伸び悩んでいるときほど、
「とにかく固定費を減らせ!!」
となりがちです。
しかもコスト削減は、
成果が数字ですぐ見えます。
「年間100万円削減しました!!」
なんて数字が出ると、
なんとなく仕事をした気にもなる。
やってやったぜ感まであります(笑)。
でも、ここで気をつけたいことがあります。
1のコストを削った結果、10の収益を失うこともある。
ということです。
ケチった結果、高くつくこともある
例えば、ドライバーの教育費。
研修や教育にお金をかけるのは、
確かにコストです。
でも、
「そんなんに金かけなくても、現場で覚えればいいべ!!」
と削った結果、
ドライバーの質が落ち、
クレームが増えたり、
教育不足で社員が定着しなくなったりすれば、
結果的に高くつきます。
もっと身近なところでは、電気代。
節電を意識するあまり、
照明を暗くし、
エアコンまでケチケチ運転した結果、
なんとなく陰鬱な事務所になり、
事務員が辞めてしまった…。
という会社が実際にあります。
数千円、数万円の電気代を削るために、
人が辞めて採用費がかかったら、
一体何をしているのか分かりません。
節電していたら、
社員まで「節人」してしまった…
では笑えません。
これも我ながら良いこと言ったと思います笑。
つまり、経営で見るべきなのは、
「いくら削ったか」だけではなく、
「削った結果、利益にどう影響するか」
なのだと思います。
コスト削減こそ「全体最適」で考える
もちろん、本当のムダは積極的に削るべきです。
使っていないサービス。
意味のない契約。
惰性で続けている支出。
こうしたものを放置する必要はありません。
怖いのは業績が悪くなったときです。
売上が落ちる。
利益が減る。
すると焦って、
目についた経費から片っ端に削り始める。
広告費、
教育費、
設備投資、
人件費まで…。
気づいたら、
会社が将来利益を生み出すために必要なものまで削っている。
コスト削減は「部分最適」で考えると危険です。
一つの経費だけを見れば、
削った方がいいように見える。
しかし会社全体で見れば、
そのコストが売上や利益、人材定着、サービス品質を
支えていることもあります。
だから削る前に、
「このコストは、何を生み出しているのか?」
を考える。
そして、
「これを削ったら、利益にはどう影響するのか?」
まで考える。
コストを減らすことが経営の目的ではありません。
経営の目的は、
きちんと利益を残し、
会社を存続させることのはずです。
コスト削減に夢中になって、
利益まで削ってしまう。
そんな本末転倒だけは、避けたいものですね。
それでは、今回はここまで。
最後までお読み下さいましてありがとうございます。
またお会いしましょう!
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