行政書士の独り言|徹底=異常
「定着しない、浸透しない、どうせ言っても」
みなさん、こんにちは!
運送業専門行政書士の齋藤です。
いきなりですが、普段から、
会社の方針やルールを、
ドライバーや従業員にきちんと伝えていますか?
こう聞くと、多くの社長は、
「ちゃんと言ってるよ」
と答えると思います。
でも、ちょっと思い出してみてください。
それ、何回言いました?
まさか、1回伝えて終わりになっていませんか?
特に運送会社の場合、
ドライバーの顔色を見てしまう社長は少なくありません。
「また言うと、うるさがられるかな」
「辞められたら困るしな」
そんな遠慮から、本当は徹底したいことなのに、
一度言っただけで終わってしまう。
でも、ハッキリ言います。
1回では伝わりません。
1回言っただけで全員が理解し、
その通り行動してくれるなら、世の中の社長は誰も苦労しません(笑)。
私も数名ですが、人を雇う立場なので、
これは胸を張って言えます笑。
たとえば、ドライバーに安全運転について指導したとします。
社長が、
「ここは絶対に気をつけてくれよ」
と言う。
するとドライバーは、
「はい、わかりました」
と答える。
ここで安心してはいけません。
その「わかりました」は、
「理解して、明日から必ず実行します」
ではなく、
「はいはい、社長の声、ちゃんと聞こえてますよ」
くらいに思っておいた方がいい。
「わかりました=理解した」と勘違いすると、
徹底からどんどん遠ざかります。
経営コンサルタントの小山昇さんは、
著書『仕事ができる人の心得』の中で、
「徹底」について、
他人から見れば異常と思われるほどの執念を持って実行する、
という趣旨のことを書かれています。
私は、この「異常と思われるほど」
という部分が大切だと思っています。
会社の理念。
経営方針。
安全運転のルール。
事故が起きたときの対応。
点呼や日常点検。
お客様への接し方。
本当に大切なことなら、
「この前言ったから」
では足りません。
朝礼で言う。
会議で言う。
掲示する。
紙で渡す。
個別にも言う。
忘れた頃に、また言う。
「社長、またその話ですか?」
と言われるくらいで、ようやくスタートラインです。
ところが、ここから逃げてしまう社長もいます。
私も含めて。
何度言っても変わらない。
社員教育は難しい。
もっといい研修はないか。
もっといい仕組みはないか。
何か別の武器を探し始める。
でも、徹底することから逃げて、
代わりの魔法の杖を探しても、
たぶん見つかりません。
そして先延ばしにすればするほど、
問題は勝手に小さくなってくれるどころか、
むしろ大きくなっていきます。
一人の「まあ、いいか」が二人になり、
それがいつの間にか会社の当たり前になる。
そうなってから直す方が、よほど大変です。
徹底とは、厳しく怒ることではありません。
大切なことを、大切だからこそ、できるまで何度でも伝え続けること。
自社の理念や経営方針。
そして、絶対に守ってほしい安全運転のルール。
ドライバーや従業員から、
「もう分かりましたよ、社長」
と言われるくらい伝えていますか?
もし言われていないなら、
まだまだ足りないのかもしれません。
徹底とは、他人から見たら
少し「異常」に見えるくらいでちょうどいい。
社長の仕事とは、そのくらいしつこく、
大切なことを伝え続けることなのだと思います。
でも遠慮したり、顔色伺って言えないこと
ありますよね…笑。
修行です。
それでは、今回はここまで。
最後までお読み下さいましてありがとうございます。
またお会いしましょう!
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