行政書士の独り言|付加価値を上げよう!?
「付加価値とは誰が決めるもの??」
みなさん、こんにちは!
運送業専門行政書士の齋藤です。
経営の話をしていると、
よく耳にする言葉があります。
「これからは付加価値を上げないと。」
運送業界でもよく聞く言葉です。
運賃を上げたい。
利益を残したい。
他社との差別化をしたい。
そのためにも、付加価値を高めることは大切です。
でも、この「付加価値を上げる」という言葉。
私は少し危険だと思っています。
なぜなら、
それって、誰にとっての付加価値ですか??
という視点が抜け落ちていることがあるからです。
たとえば、
新しいサービスを始める。
新しい車両や設備を導入する。
新しいシステムを入れる。
今までやっていなかった付帯業務まで対応する。
もちろん、こうした取り組み自体が悪いわけではありません。
むしろ、新しいことを始めると「仕事をした感」があります。
新サービスを考えた。
新しい設備を導入した。
新しい仕組みを作った。
新しいアイデアを実行した。
確かに会社が前に進んでいるような気がします。
でも、荷主からしたらどうでしょうか。
会社が一生懸命考えたサービスでも、
荷主が必要としていなければ価値はありません。
むしろ、
「そんなことより、時間通りに来てほしい」
「問い合わせに早く返事をしてほしい」
「トラブルがあったらすぐ報告してほしい」
と思われているかもしれません。
こちらは「付加価値をつけた」と思っている。
でも、荷主が求めてもいないサービスを勝手に増やして、
その分を運賃に乗せようとしているのであれば、
それは付加価値ではありません。
荷主にとっては、
ただの「負荷」です。
「付加価値」のつもりが「負荷価値」になっていたら、
正直、笑えません。
自分では中々うまいこというなとちょっと感心してますが、
ゾッとします笑。
運賃を上げたい。
利益を増やしたい。
それは会社側の都合です。
そこに無理やり何かを足して値段を上げても、
荷主が価値を感じなければ意味がありません。
では、本当の付加価値とは何でしょうか。
私は、新しいものを足す前に、
「今の荷主は、自社の何に価値を感じてくれているのか?」
を知ることの方が大切だと思っています。
事故が少ないことかもしれない。
急な依頼にも対応してくれることかもしれない。
ドライバーの対応が丁寧なことかもしれない。
連絡が早いことかもしれない。
何かあったときに社長がすぐ動いてくれる安心感かもしれない。
自分たちでは当たり前だと思っていることが、
実は荷主にとって大きな価値になっていることがあります。
ところが、「もっと付加価値を」と考えすぎると、
それが見えなくなります。
新しい車両を入れる。
新しいシステムを導入する。
新しいサービスを考える。
それも大切です。
でも、荷主が本当に求めているのは、
「御社に任せておけば安心なんだよ。」
ただ、それだけかもしれません。
だから、新しい何かを始める前に、
一度考えてみてください。
なぜ今の荷主は、
自社に仕事を依頼してくれているのか。
なぜ他の運送会社ではなく、
自社を使ってくれているのか。
何に一番価値を感じてくれているのか。
そこに、本当の強みが隠れています。
付加価値を上げることに執着しすぎて、
本当の価値を見落とさない。
価値は、運送会社が決めるものではありません。
最終的に価値を決めるのは、荷主です。
もしかすると、利益を増やすヒントは、
新しいサービスの中ではなく、
すでに自社が提供している価値の中にあるのかもしれません。
それでは、今回はここまで。
最後までお読み下さいましてありがとうございます。
またお会いしましょう!
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