行政書士の独り言|あのセリフに学ぶ、運送会社の境界線

「退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!」


 

みなさん、こんにちは!

運送業専門行政書士の齋藤です。

 

「退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!」

 

突然ですが、このセリフを見て、

「北斗の拳じゃん!!」と思った社長。

昭和世代がバレますね(笑)。

最近の若者や女性は知らないかもしれませんが、

『北斗の拳』のサウザーの名セリフです。

 

「退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!」

強烈なセリフですが、

私は、運送会社の経営にも通じるものがある、

と思っています。

 

もちろん、例えば、荷主との関係では、

譲歩が必要な場面もあります。

長く付き合っているお客様だから。

困っているから。

今回は特別だから。

そうやって一歩引くことで、

信頼関係が深まることもあります。

 

しかし、問題は、

“譲歩してはいけない相手に譲歩してしまうこと”

です。

一度こちらが折れると、

「今回もお願い。」

「これくらいサービスですよね。」

「高速代コミで。」

「追加料金はなしで。」

「今日中に何とかしてください。」

そんな要求が少しずつ増えていくことがあります。

 

厄介なのは、それが必ずしも

“悪意をもってやっている”

とは限らないことです。

純粋に悪気もなく

「今まで対応してくれていたから、今回も大丈夫だろう」

と思っているだけかもしれません。

だからこそ、相手を見極めることが大切です。

 

一方で、最初から悪意がもって、

こちらを都合よく使おうとする相手もいます。

そういう相手は、一度譲歩した瞬間に、

「この会社は押せば応じる」

と判断します。

すると、

無理な配送、

急な依頼、

過度な値下げ要求

が当たり前になってしまいます。

 

実は私も、

多くの運送会社を見てきましたが、

このパターンは決して珍しくありません。

「仕事がなくなったら困る。」

「この荷主を失いたくない。」

そんな思いから、多少の無理なら仕方ない

と受け入れてしまう。

その気持ちはよく分かります。

 

ですが、その譲歩が積み重なると、

利益は減り、

運転手は疲弊し、

社長だけが我慢する

会社になってしまいます。

一度譲歩すると、それが新しい基準になります。

「前もやってくれたよね。」

この一言が、一番怖いです。

そこから元に戻すのは簡単ではありません。

 

だからこそ、最初の線引きが大切です。

会社を守るとは、

売上を増やすことだけではありません。

利益を守ること。

運転手や社員を守ること。

そして、自分たちの価値を守ることでもあります。

そのためには、断る勇気も必要です。

 

私は、ときどきサウザーのあの言葉を思い出します。

「退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!」

もちろん、荷主に対して強気になれ、

という話ではありません。

感謝を忘れず、誠実に対応することは大前提です。

でも、会社の軸まで曲げる必要はありません。

 

仕事欲しさに何でも受け入れてしまう会社になるのか。

それとも、

自社の価値を理解してもらい、選ばれる会社になるのか。

その違いは、最初の小さな譲歩にあります。

 

会社を長く続けたいのであれば、

お客様を大切にすることと同じくらい、

自社の利益や社員、

そして会社のルールを守ることも大切です。

時には「できません」と伝えることも、

立派な経営判断です。

 

サウザーのように生きろとは言いません。

でも、自社の領域を守る覚悟だけは、

経営者にとって欠かせない武器なのではないでしょうか。

 

それでは、今回はここまで。

最後までお読み下さいましてありがとうございます。

またお会いしましょう!

 

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