行政書士の独り言|人のせいにしてませんか?
採用と教育は誰の責任?
みなさん、こんにちは!
運送業専門行政書士の齋藤です。
今回は採用と教育について書きます。
せっかく採用したのに、またすぐ辞める。
こんなことを何度も繰り返しているなら、
まず疑うべきは応募者ではありません。
会社の採り方と育て方です。
「最近の若い人は根性がない」
「いい人材が来ない」
「採っても続かない」
そう嘆く経営者は少なくありません。
でも、採っても辞める状態が続いているなら、
むしろ、会社側に問題がある可能性の方が高いです。
まず見直すべきは、求人の出し方
どんな媒体で、
どんな内容で、
どんな人に向けて募集しているのか。
ここがズレていれば、
どれだけ採用しても長続きしません。
会社が欲しい人材と、
応募してくる人が会社に期待していること。
この2つが噛み合っていなければ、
入社後にギャップが生まれます。
その結果、すぐ辞める。
これは当たり前の話です。
そして、耳ざわりのいい言葉を並べたがる。
求人には相変わらず、耳ざわりのいい言葉ばかり並びます。
「アットホームな会社です」
「成長できる環境です」
「風通しの良い職場です」
「未経験者歓迎」
正直に言えば、こういう言葉は、
もう求職者に見透かされています。
「アットホーム」
──距離感が近すぎて面倒そう。
「成長できる環境」
──人が足りなくてキツいだけでは。
「風通しが良い」
──ルールも管理も甘いのでは。
「未経験者歓迎」
──万年人手不足な職場なのでは。
もちろん全部がそうだとは言いません。
でも、中身のない美辞麗句では、
人は集まっても定着しません。
仕事をよく見せすぎると、入社後に必ずズレる
たとえば、「運転手」として人を募集したとします。
けれど実際には、
運転だけしていればいいわけではない。
付帯作業もある。
荷主や発着先ごとの細かいルールもある。
気配りも必要。
覚えることも多い。
それなのに、そういう現実を隠して
「運転が好きな人!!月給○○万円!!」と
運転だけにフォーカスして都合よく見せる。
それで入社してきた人が
「思っていた仕事と違う」
と辞めるのは、本人のせいではありません。
そう思わせるような採り方をした会社の責任です。
つまり、まず必要なのは、
誰に来てほしいのかを明確にすること、です。
誰でもいいわけではない。
本当は来てほしい人がいるはずです。
ならば、
その人に伝わる求人にしなければいけません。
「誰でも歓迎」は、裏を返せば
「誰にも刺さらない」です。
それではミスマッチが増えるだけです。
採用後に辞める会社は、教育も雑なことが多い
そして、もう一つ大きな問題があります。
それが入社後の教育です。
ここが本当に雑な会社は多い。
人を採るところまでは必死なのに、
入った後は現場に丸投げ。
教育係を適当に決めて、
「あとはよろしく」
で終わり。
こんなやり方で人が定着するなら、
誰も苦労しません。
しかも教育係に選ばれやすいのは、
たいてい「仕事ができる人」です。
でも、仕事ができる人と、
教えるのがうまい人は別です。
ここを勘違いしている会社は、
本当に多い。
仕事ができる人は、
自分の感覚や経験で高いレベルの仕事をこなしています。
いわば、時速100kmで走れる人です。
そこに、まだ時速10kmの新入社員を付ける。
当然、その瞬間に現場のスピードは落ちます。
教える側はイライラする。
教わる側は萎縮する。
お互いにストレスが溜まる。
そして空気が悪くなる。
それでも会社は言うわけです。
「ちゃんと教えておいて」と。
無責任にもほどがあります。
特に、仕事ができる人ほど、職人気質だったり、
自力で覚えてきたタイプだったりします。
教わらなくてもできてしまった人に、
できない人の気持ちを汲みながら教えろというのは、
簡単な話ではありません。
だから必要なのは、
根性でも気合でもありません。
教育の仕組み化です。
誰が教えても、最低限同じ品質で教えられる状態にする。
何を、どの順番で、どこまで教えるのか。
何ができれば合格なのか。
それを会社として整理する。
本来、これは社長の仕事です。
現場に押し付けて終わり。
教育係に丸投げして終わり。
そのくせ「最近の人は続かない」と言うのは、順番が違います。
人が辞めるのは、もちろん、本人に問題がある場合もあります。
でも、それを何度も繰り返しているなら、
もう個人の問題ではありません。
仕組みの問題です。
採用しても辞める。
教育しても育たない。
現場が疲弊する。
また人が辞める。
この悪循環を止めたいなら、やるべきことは明確です。
求人を見直すこと。
教育を見直すこと。
そしてその土台として、
自社はどんな人に来てほしいのか、
どんな人に育ってほしいのかを明確にすること。
社長がそこから逃げている限り、採用の問題は解決しません。
耳ざわりのいい言葉を並べる前に、自社をもう一度、見回して下さい。
あなたの会社は、入社した人が、
「本当にこの会社でずっと働きたい」
と思われるような会社になっていますか?
それでは、今回はここまで。
最後までお読み下さいましてありがとうございます。
またお会いしましょう!
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