行政書士の独り言|言語化とは?
最近よく耳にする「言語化」、出来てますか?
みなさん、こんにちは!
運送業専門行政書士の齋藤です。
「言語化」という言葉、最近よく聞いたり、
目にしたりする機会、多くないですか?
例えば
「部下に伝えたはずのことが、全然伝わっていなかった」
「なんでそんな受け取り方をしたんだろう…」
こんなモヤモヤを抱えている経営者の方、
意外と、多いのではないでしょうか?
私のまわりでも、
特に運送業をはじめとした中小企業の経営者から、
同じような悩みをよく聞きます。
「右腕が育たない」
「結局、自分でやった方が早い」
──そうやって、毎日バタバタと走り続けていませんか?
実は、その原因のひとつに、「言語化」不足があるのではないでしょうか?
「言語化できてない=自分でも分かっていない」
「言語化」とは、簡単に言えば、
「頭の中にある考えや感覚を、分かりやすい言葉にして伝えること」。
でもこれ、実は思っているよりずっと難しいんです。
なぜかというと、
自分自身の考えが“まだ整理されていない”状態では、
言葉にしようがないから。
たとえば、
「何となく違和感がある」
「これじゃない気がする」
「もっとガツガツ動いてほしい」
…こんな曖昧な気持ちを、
感覚のまま伝えても、相手には伝わりません。
それどころか、「結局どうしてほしいの?」と、
受け手が混乱してしまいます。
つまり、「うまく説明できない」ときは、
自分の中でまだ“本当の答え”が見つかっていない証拠。
言語化できていない=自分でも深く理解できていない、
ということなんです。
そして、言語化しようと思っても言語化できないもどかしさ。
辛いですよね。
私もよく分かります。
特に、職人的な業界の社長はなおさらだと思います。
でも、言語化しないと「人は育たない」
社内で右腕が育たない…という悩みも、
この「言語化不足」が深く関係しています。
たとえば、あなたが頭の中で
「この仕事はこういう順番でやるとスムーズにいく」
「この取引先は、こういう対応がベスト」
という“経験に基づいたノウハウ”を持っていたとしても、
それを相手に言葉で伝えていなければ、
あなたにしかできない仕事になってしまいます。
右腕が育たないのではなく、
「育てる情報を与えていない」だけかもしれません。
自分でやった方が早い。でも、それでは永遠に変わらない。
「教えるより自分でやった方が早い」と感じるのも、
とてもとてもとてもよくわかります。
私もそうでした。
今でも、そう思って自分でやってしまうことも多々あります。
でも、その行為の積み重ねが、
あなたを“組織のボトルネック”にしているかもしれません。
社長であるあなたが、全部の判断や指示をしていたら、
現場は常に「社長待ち」。
それでは、誰も自立して動けません。
さらには、どうせ社長にダメ出しされるから…と、
必要最低限の仕事しかしな従業員ばかりになる可能性も。
そうなる前に、あなたの頭の中にある判断基準や考え、
もっというと理念や譲れないもの等をしっかりと言語化し、
従業員が自分で判断できるような「思考の型」を共有していくことで、
ようやく「任せられる人材」が育ち始めるのではないでしょうか?
言語化は、組織の未来をつくる技術
「言葉にする」というのは、
自分の考えを明確にし、他人に橋をかける行為です。
経営者のあなたが言語化を意識するだけで、
・指示が伝わるようになる
・社員との認識ズレが減る
・育成スピードが上がる
・チームの自走力が上がる
という大きな変化が生まれます。
言語化は、あなたのビジネスの“加速装置”になります。
まずは「書き出してみる」ところから
いきなり完璧に伝える必要はありません。
まずは、自分の頭の中にある考えや価値観、判断基準を、
ノートでもスマホのメモでもいいので「書き出す」ところから始めてみてください。
自分の言葉で、自分の経営を見つめなおす時間を、ぜひ持ってみてください。
それでは、今回はここまで。
最後までお読み下さいましてありがとうございます。
またお会いしましょう!
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